路傍の花

何も感じなければいいのに、と思う

そうして強者になれればいいのに、と思う

そうしたらきっと

路傍の石に蹴躓いても、多分痛くもなんともなくなる

そういう生き方はきっと楽だしシンプルだ

しかし躓いて痛みを感じて

石の存在に気付いて、

しゃがみ込んででしか見えない世界がある

代価として血を流す

強者しか正義になり得ないなのだとしたら

強者の足元に転がる路傍の石になろう

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